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2007.06.29

歯科インプラント治療について そのⅣ

様々な状況下の中で色んな問題を持って治療したいとお考えの患者様が多いようです。
また、治療にあたっての不安をお持ちの方々のために今日は、この質問にお答えいたします。

Q4: 誰でもが希望すれば治療を受けることが可能ですか。

歯科インプラント治療を希望する患者様の多くは、口腔内の環境が優れた状態ではありません。
事故で歯を失った方も含めて、歯を喪失するに至った口腔状態の方々では、骨の量や質に問題を抱えた患者様が多いのは事実です。

しかし、口腔外科的な専門的トレーニングを専門医が取れる程度の期間(7年以上程度)にわたって受けた人であれば、アゴの土手の高さがない人でも、幅がない人でも、希望する部位の骨の量を回復する方法を用いることができます。

治療期間が長引いたり、費用が余分に必要な場合もありますが、厚生労働省が認定する専門医(口腔外科専門医)にご相談下さい。

2007.06.26

歯科インプラント治療について そのⅢ

今日は、治療について具体的にお話いたします。

Q3: 実際の治療はどのようにするのですか?

一般に歯科インプラント治療とは、麻酔下にアゴの骨の中に3-4mmの小さな穴を開け、微細な骨折部に様々な表面処置を施したチタン製のナットを埋め込み、その中に肉が侵入しないようにプラグを装着します。

そして骨折が治ったころに、歯茎の中のナットにボルトのような上物を付け、それに歯の部分を装着する方法です。

つまり、人工的に骨折を起こすわけですから、治療には治癒期間が必要です。

今では最初にナットを埋めてから14-20週程度、骨と結合するまで治癒を待つのが推奨されています。

一本、一本のインプラントでは、この原則を必ず守らなければいけません。

つまり、原則を守って処置を行えば、決して難しい治療法ではありませんし、高い成功率が得られる確立した治療法なのです。

患者さんによって生えている方向や根の形が違う歯を抜くことに比べれば、骨の量が十分な患者様では既成の小さな穴を開けるだけですから技術的にも困難ではありません。

また患者様の外科的な侵襲も多くはありません。

2007.06.22

歯科インプラント治療について そのⅡ 

今日は、下記の質問にお答えいたします。

Q2:歯科インプラントとはどのようなものですか

インプラントの歴史も含めてご説明しましょう。
失われた歯を抜いた歯や石、象牙で補ったという報告は古代エジプトや中国でも残されています。

1800年代になると、金属が2-3年の耐用期間で使われ始め、1900年代になると様々なデザインの歯科インプラントが開発され始められました。

その後1950年頃に、ブローネマルクという先生がチタンを使った歯科インプラントの実験を始め、1965年に骨とインプラントが完全に結合する(骨統合)という報告を行ってから、歯科インプラントは成功率の高い治療法として、新時代を迎えることになったのです。

当時でも、90%程度の成功率が得られたので、急速に普及し、それ以外のインプラントの方法は無くなってしまいました。

現在では、リカバリー手術が必要な場合もありますが、ほぼ全て患者様の治療が成功する治療法となっています。

つまり、歯科インプラントは50年近くの歴史が証明する、安全で成功率の高い治療法であり、最も確立した人工臓器なのです。

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TEL:092-725-8020