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2007.06.20

歯科インプラント治療について

多くの患者様から、日々色んな質問を受けます。
その中でも、よく質問されることについてお話したいと思います。

Q1: 歯科インプラント治療について説明してください。

現在、歯科インプラント治療に関する情報が急速に普及しています。
その理由は、食するという人間の本質的欲望を満たす上でのツールとして、歯科インプラントが非常に重要だからです。

美味しいものをしっかりと噛んで食べたい、失った歯と見分けがつかないものを入れたい、というニーズをかなえるとすれば、一般論としてインプラント治療は非常に優れた点を持つ治療法だといえます。

しかし、いかにもその日から良く噛めるかのような情報もあり、学術的な裏付けがない、また成功率が高くない、日本人ではあまり行われない情報も中には含まれています。

2005.12.20

顎(がく)関節症

(アゴ)の運動時に生じる関節の雑音、痛み、開口障害のいずれかの症状のうち、少なくとも1つあれば顎関節症という病名がつきます。

顎の運動は耳前部のガクカンセツを蝶番軸として、咀嚼(そしゃく)筋群の働きによって開閉口が行われます。噛み合わせも一つの関節、左右の顎関節も関節ですから、口を開けるという行為は3つの関節が一緒に働いているという珍しい運動を示します。

古くから、顎関節症は障害を受けた部位によって、4型に分類されます。1型は、咀嚼筋の筋肉障害です。2型は、顎の運動痛と噛み締め時痛で、関節包、関節靭(ジン)帯の炎症、損傷がその病態とされています。3型は、開閉口時にコキッ、あるいはカクンといった撥()ねるような音を生じたり、開閉口時に引っかかりがあったりするもので、関節のクッション役をしている関節円板の位置の異常による障害です。4型は、骨の変形を生じた変形性関節症で、慢性の関節痛、ゴリゴリ、ギリギリという雑音がみられます。

症状は2年以上は続かないとされ、治療は適切な診断を基に必要最小限にすべきです。口腔外科専門医だけが行える関節腔パンピングや整復術、関節腔内洗浄などの特殊な治療法もあります。なお、一部で身体の不調を噛み合わせと関係づける向きもあるようですが、科学的な裏付けが無いことが多く、この点に関して十分慎重に検討すべきだと思われます。

2005.12.19

TEST

手術後にしばらく治癒期間を設け、骨と一体化した後に自分の歯と同じ色の人工の歯をかぶせる方法で、歯があった時と同じように、あるいはそれ以上に、噛み応えの良い咀嚼ができるようになります。つまり、インプラント治療は骨がある部分に人工歯根を埋め込む手術、それに連結する人工の上物をつけるという2つの治療行為が基本となります。

直接、アゴの骨に人工歯根を植えつけるわけですから、入れ歯のように床や歯に引っ掛ける留め金もありません。また、術後の手入れにも左右されますが、材質的には半永久的なものです。適切に処置されたインプラントは、周囲の歯を削ったり、負担をかけたりすることなく、優れた機能回復を患者さんにもたらします。

この歯根に似た形をしたインプラント治療は既に50年以上の歴史があり、だれでもが行える成功率の高い確立したインプラント共通の治療法となっているのです。適切に設計されたインプラントは、何も装着感が良いだけでなく骨が増えることがよく観察され、アゴにとっても良い力を伝達して骨の萎縮を防ぐ効果をもつとされています。

骨と直接に統合するために、アゴに響く噛み応えがあるとさえもいわれます。逆に入れ歯は、歯茎を圧迫してしまう力が持続的に働き、自分の骨が少なくなりやすいというデータがあるのです。圧縮力は骨を減らし、穿断力は骨の改造・増生をもたらすという報告です。歯科インプラントは貴方に新しい希望を持つきっかけになるかもしれません。

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