歯周病って怖い病気?
歯周病ってどんな病気でしょうか?
目につくからだの病気には、とても気をつかいますが、お口のなかってよくしらないって方が多いのではないでしょうか。
歯科口腔外科という専門クリニックである当クリニックには、歯を失って相談にいらっしゃる患者様が多いです。今日は、どうして歯を失うことになったのか、その原因のひとつ歯周病につて考えてみましょう。
毎日たくさんの患者様や人とお話しする機会が多いのですが、自分のお口の中がどうなっているのかよく観察したことも、気にしたこともなかったですっておっしゃる方がほとんど。
歯がいたくなったり、歯をうしなったりして、困ってしまって来院なさる方が多い様です。どうしてこうなってしまったのでしょう・・・・・・・考えてみてください。思い出してください。それから今後は?どうしたら同じことをくりかえさないでいいのか考えてみましょう。
歯周病、若いからといって自分に関係ない病気だとなめてかかっていてはいけませんよ。
早い人では、10代からこの病気にかかり始める場合もあるのです。もちろん、人それぞれかかりやすさの因子が違うので一概にはいえません。自分でも気づかないうちに歯周病にかかっていて、知らないうちに悪化しているという場合が多いのです。「歯槽膿漏」(しそうのうろう)は歯ぐきから膿の出る病気という意味ですが、ほかにもさまざまな症状があることから、今では「歯周病」とよぶようになりました。
歯周病は、かかっていることに気づきにくいことが災いして放置されている場合が多いのです。
そこが、「怖い」のです。
放置されることで、歯を支えている組織が長期間にわたって破壊され失われていき、歯ぐきが変形し、歯の位置が動き、歯ぐきが痛んだり歯がぐらぐらするようになるとあわてて歯科クリニックへ受診する、そうするとはじめて「歯周病」と診断されて驚くのです。たいていの場合は、こうなってはじめて治療を開始することになります。
あなたもかかっているのかも・・・・・・ちょっと心配になってきたかしら?
30~40代の85%が歯周病といわれています。45歳~54歳の人では88%が歯周病にかかっているという結果があるのです。(厚生省の歯科疾患実態調査)
歯肉炎は10代から増え続けています現状からすると20代のあなたもご用心ください。
歯周病は、歯と歯ぐきの間の溝(歯肉溝)に細菌のかたまりである歯垢(プラーク)がたまり、歯ぐきに歯周病菌が繁殖して炎症が起こることからはじまるのです。歯ぐきが炎症で腫れると歯肉溝がポケット状に深くなっていきます、この歯肉ポケット内にたまったプラークによってさらに歯周病の進行が早まるのです。そしてより大きくなった歯周ポケットを中心にして炎症が広がり、ついに、歯を支える骨、歯槽骨などが破壊されてしまうのです。そうなると歯はぐらぐらになってしまいます。
歯周病は、歯肉炎と歯周炎に分けられます。
歯肉炎
歯肉炎の段階では、歯周ポケットは2~6mm程度。歯肉溝にプラークがたまり、歯ぐきが炎症で腫れて歯肉ポケットができる。まだ歯を支える歯槽骨は破壊されていません。歯みがきすると歯ぐきから血が出やすくなります。
歯周炎
初期の歯周炎(歯周ポケット3~5mm)、中期の歯周炎(歯周ポケット4~mm)、重度の歯周炎(歯周ポケット6mm以上、歯槽骨が歯の根の長さの1/2以上破壊された状態)
これ以上すすむと、とうとう歯を支えられなくなり抜けてしまいます。
「どうして歯をうしなったのでしょう?」
来院なさった患者さまとのお話しの中で、よく私が質問することがあります。
これから歯科インプラント治療をはじめるにも、このことについて一緒に考えていくことは大切なことだからです。ここでいままでの口腔衛生管理や歯科治療を振り返って考えてみてください。
「どうして私は歯周病にかかってしまったのでしょうか?」
これは、患者様からよく質問されることです。
それには、次の4つの因子がかかわっていると考えられます。
細菌因子、生体因子、環境因子、遺伝因子です。
細菌因子、歯周病の直接の原因は歯に付いたプラークです。むし歯や歯周病の原因となる細菌のかたまりプラークが増えていくと炎症がひどくなり、歯周ポケットも深く大きくなり、どんどん歯周病が進行します。
生体因子、歯周病は、その人の全身の状態に関係しています。加齢とともに免疫の機能が低下していくのは事実です、歯周病に抵抗する力も弱まってくるのです。老化のほかに妊娠・糖尿病・骨粗しょう症なども要因としてあげられています。
環境因子、生活習慣も歯周病と深いかかわりがあります。
喫煙もそのひとつです、たばこをすう人は白血球の働きが不調和になってしまうので細菌に抗しきれず、喫煙しない人よりも歯周病になりやすく、悪化する確率が高いといえるでしょう。不摂生、不規則な生活、偏った食生活、歯ぎしり、歯みがきの習慣がない、ストレス、なども要因としてあげられます。
遺伝因子、生まれつきの免疫応答などの違いがある場合。
私たちの身体の免疫力が強ければ、プラークの中の歯周病菌は、歯周組織内に侵入することはできません。プラークはたくさんあつまってきます、歯周病菌の力がつよくなれば、身体の方も白血球などの免疫細胞をだして応戦するのです。歯肉や歯槽骨などの歯周組織を合戦の場所にするので、歯周組織は破壊されていくのです。・・・・・・怖いことです。
心身健康で強くないと怖いやつらがせめてきたときに戦えませんね。
生活習慣の改善とプラークコントロール
だから、歯みがき、歯磨き。
あなたの担当は、歯肉から上の部分!基本は毎日の正しい歯みがきです。
歯肉でかくれている部分は、専門である歯科医師と歯科衛生士が担当します。あなた様の歯を守ります。歯みがきのことなどでわからないことがあったら何でもきいてくださいね。
PMTC(専門家による機械的な歯の清掃)は定期的に続けてください。通常の歯みがきでは落とせない歯と歯の隣接面や歯肉で隠れている部分にたまったプラークや歯石をきれいに取り除きます。これは歯科医師や歯科衛生士などの特別な訓練を受けた専門家が機会や器具を使って徹底的に取り除きますので、むし歯や歯周病予防にはかかせませんね。
長くなりました。
ご め ん な さ い。
読んでいただいてありがとうございました。
今晩から手鏡もって15分の歯のお掃除を、がんばってくださいね、期待しています。