鏡開き 2008.1.11.

気持ちは形にすることは難しい、芸術や美術では形や表現法でビジュアルに語りかけられる。
いけばなもそう、お花は何にも語りませんが、そこにあるだけで目にしたものに時には大きな感動を与えてくれます。気づくだけの余裕がない人もいるかもしれません、いつもそこにあるのに・・・・。ある時、ひよんなことからそこにあることに気づき感激する。またある人は一生そこにあったことすら気づかないのかもしれません。周りを見渡してください、感動がそこにあるかもしれません。寒い中、もう春の草花が育ってきています。西鉄グランド前のチャンチンの樹も1月に入ってようやくすべての葉っぱを落とし、寒い中背筋をのばしたように凛と立っています。春に薄桃色の新しい葉っぱをつけてみんなの目を楽しませてくれるまで、静かにそこに立っています。
チャンチン(香椿)の樹は、不思議なのです。前にも描きましたが、春になると樹の枝が朱色になり、それが移ったように葉っぱが薄桃色(桜色)になるのです。そのあと、その色が抜けてきて、白っぽくなったかなと思ったら黄緑、緑、と色を変えて夏には、綺麗な緑色に美しく変化し生い茂り、秋の紅葉の後にもあんまり落葉せず、冬の寒い日にようやく最後の一葉を落とし樹の幹と枝になる。そして春がくるとまた樹の枝が朱色となり桜色の葉っぱをつけるのです。来院のたびに、ちょとだけチャンチンの樹に目をやり経過を観察してみませんか?はじめて見た人は、チャンチンの美しい変化に感動するでしょう。
今日は、午後からのお約束の時間を間違えて午前中にいらっしゃった患者様がいらっしゃいました。
受付で診察カードを見て時間の間違いに気づき帰ってしまわれたそうです。たった今のことと聞いて、お時間の調整がつきそうだったので、すぐに電話をかけてみてとお願いして、走って追っかけていきましたが、お会いできませんでした。雨が降り始めていたので、天神を行きかう人たちの後姿は傘、傘、傘ばかりで彼女の傘の見分けもつかず、見つけることができませんでした。雨の中、わざわざ遠くから早く来ていただいたのに、ごめんなさい。
今日は、鏡開き、お正月に飾った鏡餅をたたき小さくして頂きます。
小さい頃から決して包丁で切ってはいけませんと教えられていましたから、木槌の小さいものでたたいてちょうどいい大きさにしていただきます。刃で切るというのは、縁起が悪いからたたき割ります。割っているにもかかわらず鏡割りともいわないのは、おめでたいときに「割る」というのも縁起が悪いため「運を開く」にかけて「鏡開き」と言うのです。
おぜんざいに入れたり、揚げもちにすることが多いですね、皆さんのお宅ではいかがでしょうか。