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貴女と向き合うという事    2007.9.

初めてのお電話の会話の中で、質問があるとおっしゃいながらも、とても一方的で決めつけたようなものの言い方をなさった患者さまの連れ合いの方がいらっしゃいました。実際、お会いしたことがないその紳士は、患者さまである連れ合いの方から聴いた言葉が理解できずにお電話をしてみえたのです。電話などのお顔(表情)のみえない会話では、声のトーンと会話する言葉の速度に気をつけます。今現在、その方の置かれている状況、バックグランド、体調によっても違ってきます。私は、私でその方の言葉を繰り返し、その質問の真意をすべて吸い上げてさしあげれるように、相手のお声のトーンと言葉の速度に合わせて、お話を聴き返事をします。
電話口だけではなく、来院いただきお話しする機会がもてたら幸いです。患者様と一緒にカウンセリングに来ていただけたら幸いです。お電話での私の説明が足らず、私の語意不足、力不足で、ご気分を悪くさせてしまったらその電話が最後となり、その方とお会いすることもなく人間関係が終わってしまうのです。治療はもとより、お気持ちに共感させていただけず、とてもとても残念なことです。


私が人と話す時にまずしっかり目を合わせるのには、理由があるのです。
わかりたい。
理解したい、何かできるのであれば役に立ちたい。

言葉がすらすら出る人、あまり語らない人、人それぞれです。
貴女の言葉でお話ししましょう。
わかったつもりで、治療にはいらないように、治療開始前に、貴女の言葉で貴女のことをもっと理解しておきたいのです。
ひとりよがり、ひとりがてんして、貴女と違う方向を見て進まないように、貴女の信頼を失わないようにしたいのです。


治療におけるリスク、治療をすすめるにあたっての貴女のメリット、(保険医療に関しては)できること、できないことを話しています。また自由診療においては、貴女の要望をお聴きしてから何度かカウンセリングさせていただきます。治療計画、方針、概算について理解して、当クリニックを選んでいただけるのならば、精一杯のことをさせて頂きます。
期待されたら、その期待に必ずお応えします。


ただくれぐれもご理解いただきたいのは、医療行為は成功報酬ではなく、治療行為のそのものに対しての対価なのです。私達は、いつもここにおります、貴女から逃げも隠れもいたしません、むしろ貴女を追っかけていきます。自分の周りで起こるすべての事柄は、自分が招きだしていることも知っていますし、自分の言動・行動は、必ず自分に帰ってくることも経験から知っております。だからなおさら一生懸命なのです。お一人お一人と精一杯、真摯に向き合うのです。何より貴女に安心してほしいのです。


私は、表面的なことだけをみているのではないのです。
今現在だけを語っているのでは、ありません。常に五年、十年先をみて話しているのです。


と、ここまで書いて何日も置いていましたが、お電話でお話したその紳士、今日、ひょっこり「ちょっと、話を聴かせてほしいんだが・・・。」とクリニックへお一人でおみえになりました。(患者様は、おうちにのこしてみえたそうですが・・・お電話だけで終わらず、その紳士にお会いできたので良としましょう。)
ご多忙なことは、連れ合いである患者様から何度も何度も繰り返しお聴きしておりましたので、今日わざわざ来院頂きましたことは、とてもとても嬉しいです。またお話する機会をもてました。


毎日、たくさんの発見があります。
毎日、たくさん学ぶことがあります。
毎日、いいこともたくさんあります。

感謝、感謝です。
今日もありがとうございます。
T.C.成美