秋の飾りつけ
クリニックは秋の装いになりました。 2006.8.29.
今日は親不知の抜歯についてお話ししましょう。
もうすぐ九月、先日、ガラスのお皿に泳がせていたガラス製のイルカや鯨、たこさんのお片づけをしまた。早朝か診療が終わってからの模様替えですが、だあれもいなくなったクリニックは、静かで、秋のコスモスの花を鉢に投入れしてライトの下に飾りました。うさぎと団子もカウンターに飾りちょっといい感じですよ、今度、いらっしゃったら気付いてね、よーくみてくださね。
さて、今日は、最近のお問い合わせにありました、「今なんともないのに、親不知の抜歯をしないといけませんか?」についてお答えしますね。
まずみなさんは、日本の保険医療制度について御存知でしょうか。誰がみても病気とみなされる場合のみ、保険治療が適応されるのです。審美的な不満(明らかな骨格異常を伴う場合は例外です)や病気の予防の場合には、保険は適応外になり、自費治療となります。解釈が難しいのですが、ある一定の枠を越えた異常が病気と診断される基準と表現できるかもしれません。
ところで、無症状である事も多い親不知は、両側上下顎に3-4本、みられることが多いとされています。しかし、症状はなくても親不知は、さまざまな病気の状態であると判断されます。たとえば、歯冠周囲炎であったり、埋伏智歯(水平、半分、骨性など)さまざまな病気と診断されるのです。この病気の場合は、周辺の骨の炎症や骨髄炎などの慢性病変を伴っていたり、顎骨骨折の原因になりやすいといわれています。他にも、口臭の原因だったり、前の歯(第二大臼歯)の虫歯や歯周疾患のリスクを高めることにもなります。
オスキーといわれる今の歯科臨床試験では、抜歯の説明がロールプレイを行う試験項目として取り入れられたりしています。患者さん役の教官に抜歯の必要性を分かりやすく説明するのです。このように、親不知は医学的に必ず抜歯するべき病気であることがむしろ常識的なのです。現状の病気の改善ばかりではなく、起こりうるさらに大きな疾患を防ぎ、総論的には医療費を削減することにもつながるでしょう。矯正治療のためだとか、将来における病気の予防のためだけに抜歯をするのではないのです。病気とは、今、治療が必要であると国が認めた状態なのです。このことが、歯科医師の中でも理解がなく(!?)、患者さんに対して説明を誤り、誤解を生じる原因になっているのかもしれません。
当然、外科的な手術であるため、利益とともにリスクがあります。リスクよりも利益が大きいから、外科的な治療が選択されているわけです。当クリニックは抜歯を受けた際の不利益、利益について説明をしてお手紙をお渡ししています。また、ここで強調したいことは、抜歯を選択せず治療を放置した場合のリスクは、抜歯を受けた場合のリスクよりさらに大きいことをお伝えしています。当クリニックでは、自分が受けたい治療、また家族に受けさせたい治療を、患者さんにお勧めするスタンスで治療を行っています。(自分が受けたくない治療は、すすめられませんからね!)
私は、上下の親知らずを二回に分けて二十歳のころに抜歯しました。上顎はスグに抜けましたが、下顎は水平埋伏歯だったので、開けていた口が裂けそうになるほど痛かったのと、アゴがおたふく風邪みたいに腫れて、一週間くらい話しづらかった。軟らかいものしかいただけなかったので、ビーフシチューやオジヤ、リゾットみたいなものを作っていました。今、思えば一時のことでした。それから、抜歯直後はスポーツができなかったので見学しました。つまらないアドヴァイスですが、女性の方に、抜歯するなら、髪は短くしないでおきましょう。私事ですが、抜歯の前にショートボブに髪を切っていたので顎の上までしか髪がなく、頬がはれても髪でカバーできず、とってもカッコ悪かったよ。友達が面白がって写真を撮ってくれたけど、笑えます。笑える写真ってそうそうないから、それもいいかな。 T.C.成美